2011年1月13日木曜日

ナイトパックの向こう側


1年に1回、マンガ喫茶へ行って
『スーパードクターK』を一気読みするのが私の恒例行事。

この作品から医学の進歩、仲間の大切さ、
深海の恐怖などを再確認することで、
自らの内面と向き合うための神聖な儀式だ。

実は去年末に一度読破を試みたのだが、
サラリーマン風の男が『スーパードクターK』の
1~5巻を独占していたため未遂に終わり、
2011年にずれ込んでしまった。

故に今回は年またぎのリベンジ、
いわゆるマタンジということになる。

この日は川端さんが「私も連れていけ」と
言わんばかりの白目を向いていたので、
いっしょに行きつけのマンガ喫茶へ向かったのだが、
入り口まで来ていくつかの疑問が私の脳裏をよぎった。

川端さんを連れていくと、
私はふたり分の料金を払わなければならないのだろうか?

それとも川端さんは子ども料金として、30分100円で
入店できるのだろうか?

いや、そもそも川端さんは持ち込み不可なのではないか?

その場合、首輪を着けて電柱に
繋いでおかなければならないのか?

15分ほど店の前で逡巡したが、
結局は店の人に聞いてみなければわからない。

私は意を決して入店し、店員に尋ねた。

「ナッツですけど。今日は川端さんもいるんですけど」。

店員は一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、
「おひとり様ですね」と言って
私の分だけの料金を要求した。

おそらく私が常連であるが故の粋な計らいであろう。

おかげで私は『スーパードクターK』を
9時間かけて全巻読破することができたし、
川端さんも何か私の知らないマンガを楽しんだようだ。

また1年後、この作品を読み返すとき、
私の胸及び膝の皿にはどんな思いが去来するのか?

期待と不安で消えない耳鳴りを頭蓋内に反射させつつ、
今日はこの辺で横になることにする。

0 件のコメント:

コメントを投稿