2011年3月17日木曜日

鳥が鳥であるために


今日、珍しい鳥を見た。

私の専門はあくまで虫。
鳥に関しては門外漢であるが、
そんな私でもひと目で絶滅危惧種であることを察した。

黄金に輝くボディー、平面的なフォルム、独特の臭い。
どれを取っても昔、姉が飼っていた
ジュウシマツとは異なる神々しさに満ちている。

パターソンフィルムのビッグフットや
屈斜路湖のクッシーを例に挙げるまでもなく、
珍しい動物の写真は人々のテンションを上げ、
明日への活力となることは医学的にも証明済み。

いま、日本はかつてない試練に直面しているが、
この黄金の鳥の写真が少しでも皆様の緊張を緩和し、
明日への希望に繋がったら幸いだ。

悲しい報道に心を痛めるだけでは何も変わらない。
各々が各々の持ち場で全力を尽くすことによって、
きっと希望の光が射し込むに違いない。

いまはそう信じて、
私にできることをするしかない。

東日本大震災の被害に遭われた方々に
心よりお見舞い申しあげるとともに、
被災地の1日も早い復興を祈りつつ
今日はこの辺で横になることにする。

2011年3月10日木曜日

スピードに愛された男


先日、伝説のレーサー、マンセル田中氏を
インタビューする機会に恵まれた。

彼はうつ伏せで滑り台から滑り降りたときに
股間がムズムズしたことからスピードに目覚め、
そのときの感覚をもう一度味わうために
ダルマを焼く仕事を辞めてレーサーを志したという。

そしてビッグスクーターで
峠を責める日々を送っていたところをスカウトされる。

その後の活躍は皆さんご存知の通りだ。

彼の目線は空走距離と制動距離を考慮して
常に2キロ先を見ているため、
インタビュー中に一度も私と目が合うことはなかった。

それ以前に彼は言葉をひと言も発さなかった。

音速の世界では、言葉など無意味。

言葉より先に全身で風を感じることによって、
小さな羽虫たちと分かり合うことができるのだ。

もちろん虫取り人である私も、
彼とは別のアプローチで小さな羽虫と分かり合っている。

別々の道を歩みながら
同じゴールにたどり着いた彼には、
股間の辺りにムズムズとするシンパシーを抑えられない。

巧みなハンドル捌きでまばゆいばかりに輝く
黄金の左に目をやられながら、
今日はこの辺で横になることにする。