虫取り人の朝は早い。
山に入る時間は、まだ真っ暗だ。
そこで虫取り人たちは、各種ケミカルライトを用いて
その光の色で意志の疎通を図っている。
たとえば赤なら「コクワ発見」。
オレンジなら「樹液不足」。
青なら「幼虫求む」といった具合だ。
「マムシ注意」、「スズメバチ襲来」、「パーマ失敗」などは
すべて緑色で表される。
ややこしいが、虫取り半世紀の歴史を経て
定着してしまったので、いまさら覆せない。
そして虫取り人たちは全10色を2本ずつ、
計20本のケミカルライトを尻ポケットに入れて虫取りをする。
これは機動力の低下につながるし、
いちいちケミカルライトを使い捨てるのはエコ的によくない。
そんな我々虫取り人に、強い味方が発売された。
写真の"虫取り灯EX 極"がそれだ。
電池式でLEDライトを点灯させ、スイッチを押すだけで
全12色に切り替え可能。
いままでパンパンだった尻ポケットに
大いなる余裕ができることになる。
余ったスペースには、キャラメルを入れようが
瓶ビールの王冠を入れようが自由自在。
いやはや便利な世の中になったものだ。
"虫取り灯EX 極"は急速に普及し、
いまや全虫取り人の7割近くが愛用している。
残りの3割は、「虫取り網紛失」を表す白や、
「昨日『もしツア』観た?」を表す黄色の発色が気に入らないと言って
昔ながらのケミカルライトを使っている。
しかしながら圧倒的な利便性の前に彼らが屈服するのも
時間の問題だろう。
ちなみに写真は、川端さんがテレ東の放送終了後に
試験電波として流されているスマイレージのプロモーションビデオを観ながら
田村芽実ちゃんを応援しているところである。
メロン記念日が流れたら私が優先的に"虫取り灯EX 極"を
持たせてもらうことを約束してから、
今日はこの辺で横になることにする。