2010年5月20日木曜日

そこは不思議な玉手箱


先日、虫取り協会の慰安旅行に行ってきた。

苦しい家計の中、ギリギリのやりくりで
支払ってきた毎月7000円の積立金が報われる瞬間だ。

今回の旅行は虫取り協会会長の粋な計らいで、
行き先を告げられないサプライズ方式が採用された。

朝6時、東京駅近くの駐車場に集合し、
強制的にアイマスクをつけさせられたまま
観光バスに揺られること15時間。

暗闇の恐怖と空腹、尿意がピークに達したとき、
運転手が目的地到着を告げる
クラクションを高らかに鳴らす。

添乗員の指示に従ってアイマスクを取ると、
眼前には信じられないような光景が広がった。

エッフェル塔、東京タワー、
そして完成した状態の東京スカイツリーが
同時に視界に収められている。

あろうことか、右手には
サン・ピエトロ大聖堂まで見切れているではないか。

虫取り協会会長の不思議な力で空間がねじ曲げられ、
世界3大タワーが一堂に会したのだ。

虫取り人たちは予期せぬ
アメージング体験に戸惑いながらも、
3大タワーから発せられるデジタル波を全身に浴びて
日ごろの疲れを癒した。

そして夜は近所の民宿に一泊し、
翌日は日光猿軍団を満喫。

いやはや充実した慰安旅行であった。

虫取り協会会長の知られざる潜在能力に
感謝と尊敬の念を抱きながら、
今日はこの辺で横になることにする。

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