2010年7月22日木曜日

部屋捜しの果てに


私が現在の住居に根を張って、
もう10年以上になる。

そろそろLDK的に
ワンランク上を目指してもいい頃合いだ。

そんなわけで不動産屋を訪ね、
いくつか部屋を見て回った。

中でも印象的だったのが写真の物件だ。

実用性よりもアーティスティックな感性を優先し、
住まい以上のサムシングを重視した快適空間。

近隣住民が、
「こんな豪華な市役所が必要でしょうか?」
と声を荒げたくなるアンチ景観要素。

これがいま流行りの
デザイナーズマンションなるものらしい。

さぞかし毎食ペヤングを食うような
セレブリティーでなければ払えない
法外な家賃を要求するのだろうと思ったら、
平均的な虫取り人の収入でも
ギリギリなんとかなると言う。

なんでも以前住んでいた住人が
ポルターガイスティックな現象に
悩まされて出ていったという、
いわゆるワケアリ物件のようだ。

幸い私はラップ音などを苦にしないタイプなので
契約書に拇印を捺す寸前までいったのだが、
このマンションは風呂とトイレが
別々と聞いて思いとどまった。

男は黙ってユニットバス。
この条件だけは譲れない。

そもそも年始に清水寺で引いたおみくじで、
今年は"引っ越し悪し"と言われていた。

もう数年は現在のアパートに
居座ることを誓いつつ、
今日はこの辺で横になることにする。

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