また差出人不明のゆうパックが送られてきた。
"ナッツ御中"という文字の筆跡から、おそらく
以前イルカの輪投げを送ってきた人と同一人物だと思われる。
中身は妖怪をモチーフにしたフィギュアらしきものだった。
パッケージには"念力サイホーク"と書かれている。
"きみの念力で目がとび出る"とも書かれている。
誰が、何のために送ってきたのか?
そしてサイホークとは何なのか? 何に使う物なのか?
すべてが皆目見当もつかない。
パッケージを開け、中の唐傘オバケを
取り出してみようかと思ったが、
ここで私は数日まえに見たニュースを思い出した。
最近、ひとり暮らしのお年寄り宅にカニが送られてきて、
訳がわからず食べてしまったあとに
法外な料金を請求されるという事件が多発していると言うのだ。
あぶない、あぶない。
危うく極悪人の罠に引っ掛かるところだった。
東京は怖いところだ。
今日は念入りに戸締まりの確認をして、
この辺で横になることにする。
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