虫が潜んでいる穴かと思って 棒状の物を突っ込んでみると、 カエルが冬眠している穴だった。 これは、この時期の虫取り人あるあるネタだ。 虫の穴とカエルの穴を見分ける技術は、 40年まえから停滞している。 いまのところ、常人が裸眼で見分けるのは 不可能という論調が主流だ。 冬眠中にいきなり棒状の物で突っつかれたカエルは、 大抵ショックで死ぬ。 そんな不慮の死を遂げたカエルを弔うために 虫取り協会ではカエル塚(写真)を設け、 地中深くに無数のカエルたちを埋葬しているのだ。 鳥獣戯画が描かれた墓標の先端には マスコットキャラクターのマイティーフロッグを 模したオブジェが鎮座している。 これだけ立派なカエル塚があれば、 彼らも迷わず成仏してくれることだろう。 ちなみに虫取り協会の年会費2万6000円のうち、 1万9000円はこのカエル塚維持に 費やされているという話だ。 何か釈然としない気持ちを カエルたちの冥福を祈る気持ちで押し殺しながら、 今日はこの辺で横になることにする。
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