2010年11月11日木曜日

非常勤講師2010


先日、近所の大学に招かれて特別講義を行った。

これは虫取り人という日本古来の職人芸に
スポットを当てることによって、前途ある若者たちに
「定職に就かないとこんな大人になってしまうかもしれない」
という危機意識を抱かせるための大抜擢だったようだ。

居眠りをする生徒やケータイをいじる生徒の前で
たっぷり90分間、虫取り人を志したきっかけや
いい虫取り網の選びかた、スズメバチの恐怖などに関して
たいへん有意義な講義ができたと自負している。

ちなみに写真は、コスタリックニセタイコウチモドキの
交尾シーンを説明しているところだ。

昆虫に興味がない学生たちも、いざ交尾の話となると
好奇の目を輝かせていたところを見ると
まだまだ日本も捨てたもんじゃないなと感じ、
胸及び大腿部をなで下ろすばかりであった。

ひとつ心残りがあるとすれば、
講義終了後、ひとりの学生に
「あなたにとって虫取りとは何ですか?」
と質問されたが、面食らって
ニヤニヤしながら15分間ほど押し黙ってしまったこと。

家に帰ってふた晩じっくり考えたので、
改めてこの場を借りて質問にお答えさせていただきたい。

私にとって虫取りとは
自分が自分であることを証明する手段、
あるいは靴の中敷きのようなものである。

改めて自らのアイデンティティーを
再確認しつつ、今日はこの辺で横になることにする。

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