実家から豆油が送られたきた。 これは"まめのあぶら"と読む。 豆油とは落花生業界に伝わる医薬部外品。 その美肌効果たるや尋常ではない。 擦り傷に塗ってよし、弱った胃腸に飲んでよし、 ちょっと日差しが強い日はアスファルトに撒いてよしと、 3拍子そろった万能薬なのだ。 ちょっとクセのある臭いさえガマンすれば 料理の隠し味としても重宝する。 豆油は、熱々に炒った落花生をフェレットに食べさせ、 その際にかく微量の汗をていねいに採取し、 水道水で20倍に薄めて完成する。 昔ながらの製法で作られた良質の豆油は、 1デシリットル700円は下らないと言う。 これからの季節、暮れの贈り物としても最適なので、 ぜひ皆さん、高級デパートの入浴剤売場などで 探してみていただきたい。 「一瞬の豆の輝き……それは鼻の下の溝の永遠の潤い」。 そんなテレビCMでおなじみのフレーズを口ずさみつつ、 今日はこの辺で横になることにする。
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