アパートの前にヘビがいた。
……と思ったらヘビではなくてヒモだった。
ビックリして、割と大きな悲鳴をあげてしまったが、
幸い誰にも見られてはいなかったようだ。
虫取りとヘビというものは、切っても切れない関係である。
山奥へ行くと、当然ヘビと遭遇する機会も多いのだ。
"マムシがいるところにミヤマあり"
虫取り人たちのあいだでは、そんな都市伝説が
まことしやかに語られているほどだ。
しかし、私はヘビが苦手である。
小学生のころ、H君という同級生がいた。
彼はワンカップの中にアオダイショウを入れて
持ち歩く男として、その名を轟かせていた。
そんなH君のアオダイショウが授業中に逃げ出して、
私のランドセルの上でとぐろを巻き、
教室が騒然となるという事件があったのだ。
それがトラウマとなり、いまでもヘビに出くわすと
悲鳴をあげてしまう。
虫取り人として大成するためにも、
いつかは克服できる日が来ることを夢見つつ、
今日はこの辺で横になることにする。
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