川端さん情報が途絶えてから
1ヵ月以上が経とうとしている。
このまま手をこまねいて待っているだけでは
一生川端さんに会えないかもしれない。
そう思った私は、
行きつけのペットショップに行って相談してみた。
「ヒヨコがいなくなったんですが……」。
私の問いかけに、店主は店の奥から
アンテナを取り出してきてくれた。
このアンテナは、大気中の窒素とかを
ヒヨコが好む周波数の音波、及び臭いに変換し、
衛星を通じて全国に発進することで
ヒヨコとコンタクトをとるために作られた物らしい。
スイッチの切り替えひとつで、
カラスが嫌がる周波数の音波を
発することもできるというアイデア商品だ。
決して安くない代金を払い、
さっそく私は自宅の物干し竿に設置した。
しかし実際のところ、
これでヒヨコとコンタクトがとれる確率は、
ボイジャー探査機に積まれたレコードで
宇宙人とコンタクトがとれる確率に等しい。
つまり気休め程度にしかならないということだ。
我々の発進するSOSメッセージを、
一刻も早く川端さん及び地球外知的生命体が
キャッチしてくれることを祈りつつ、
今日はこの辺で横になることにする。
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