2013年3月4日月曜日

挑発のブロンズ仕上げ



先日、虫取り協会の事務所へ行ってきた。

基本的に11月~3月までのあいだ、虫取りはシーズンオフだが、
この日は夏休みの登校日的な意味合いで
虫取り協会員が事務所に集い、その生存を確認し合ったのだ。

だが事務所前へ到着すると、
虫取り仲間たちの様子がおかしい。

一様に険しい顔で押し黙っている。

その理由は、写真の銅像だ。

シーズンオフ中に突如出現した
現虫取り協会会長、肘美山玉虫之進の銅像。

その存在は、我々虫取り協会員の
協会に対する不信感を増大させた。

協会員は月に7000円の会費を支払っている。
それによって年に1度健康診断を受けられたり、
年末にビンゴ大会が開かれたりするのはありがたい。

しかし、「それにしたって7000円は高いのではないか……」という声は
もともと協会員のあいだで囁かれていた。

そこに来て、この銅像である。

誰もが崇め奉る虫取り史上の偉人、初代虫取り協会会長の右平田網介や、
江戸時代、日本に虫取りを伝えたジェームズの銅像ならいざ知らず、
なぜ、何の実績もなく会長職を世襲しただけの肘美山氏の銅像が建てられたのか。

こんな物が我々の会費によって造られていると思うと、
空腹時の胃痛を拭いきれない。

我々はこういった事態に備えて、
協会とは独立した形で虫取り組合を結成している。

主な活動内容はストやデモ、ビンゴ大会などだ。

協会と組合の緊張状態は、
もはや直接的な対決なしには解決し得ないであろう。

相撲とか。

虫取り業界の行く末に大いなる不安を感じつつ、
今日はこの辺で横になることにする。

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