今日こそは、なんとしても虫を捕まえなければならない。
というわけで川端さんの力を借りることにした。
以前、川端さんを山へ連れていったときは
生態系を破壊する勢いでカナブンを捕食するばかりだった。
しかし、オオクワガタの味を知った川端さんのことだ。
優れた嗅覚を活かして
オオクワガタを見つけ出すに違いない。
あとは川端さんが噛み砕くまえに吐き出させればいいのだ。
鵜飼い的発想だ。
ブタでトリュフを捜す的発想と言ってもいい。
期待に胸を膨らませながら川端さんを山に放ったが、
残念ながら今回もカナブンまっしぐらだった。
まあ、川端さんとは関係なく
昨日私が樹液を塗っておいたポイントで
メスのコクワガタを2匹捕まえることができたので
よしとしよう。
これでしばらくは食いつなげそうだ。
とりあえず金銭的な悩みは解決したが、
もうひとつ未解決の悩みが残っている。
日毎に激しさを増している、隣人の壁キックのことだ。
明らかに川端さんの鳴き声に反応して壁を蹴っている。
大きなトラブルにならないことを祈りつつ、
今日はこの辺で横になることにする。
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