ペンや鉛筆の端っこを持って振ると、
目の錯覚でグニャグニャと曲がって見える。
子供のころ、だれでも1度はやったことがあるだろう。
実は私、アレが苦手である。
苦手というか、できない。
小学生のころは、それが原因で仲間はずれにされたり
給食のソフト麺を没収されたこともあった。
子供の世界は残酷である。
しかし、あれから20余年。
ついに私でもグニャグニャに
曲げられるボールペンを入手した。
本物のアオリイカを素材に作られたこのペンは、
北海道の漁師たちのあいだで愛用されている物で、
まだまだ一般には馴染みが薄い。
私のようなかわいそうな子供をなくすためにも、
ぜひとも広く普及してもらいたいものだ。
あの日、あのとき、このペンを持っていたら……。
変わっていたかもしれない少年時代の可能性に
思いを馳せながら、今日はこの辺で横になることにする。
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