寒くなってきたので、オシャレで温かい上着が欲しい。
しかし先立つものがない。
しかたなく最寄りの
ファッションセンターに出かけ、
試着だけでもして気分を紛らわせることにした。
着ては脱ぎ、着ては脱ぎ、
いくつか試していくうちに
ついに理想の上着と運命的な出会いを果たしてしまった。
ボディーラインを強調するタイトなフィット感は、
私のフェミニンなパブリックイメージにピッタリ。
バッグとのコーディネイトも文句なし。
まさに私のためにあつらえたような上着である。
これだけ似合っているのだから、
なんとか無償で譲っていただけないものかと
店員に交渉してみたが、にべもなく断られた。
「落花生道場の入門希望者が来れば、こんな上着
色違いで3着買えるんだからな!」
私はそう心の中で捨てゼリフを吐き、
寒さに震えながら家路についた。
厳しい冬の寒さと店員の冷たい対応に
心身とも冷え切ってしまったので、
今日はこの辺で温かい布団に入って横になることにする。
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