皆さんはサンタクロースの存在を
何歳まで信じていただろうか?
多くの人は小学校低学年……遅くとも中学生になるこには
クリスマスとサンタクロースにまつわるからくりを
否応なく理解せざるを得なかったことだろう。
しかし私に関して言わせてもらえれば
サンタはもはや信じる信じないの問題ではない。
私が4歳のとき、クリスマスプレゼントに
ホッチキスをもらって以来、サンタという存在は
毎年やってくる避けられない悪夢なのだ。
明け方のもっとも冷え込む時間帯をねらって、
今年もヤツはやってきた。
体中の関節をバキバキと鳴らしながら、
郵便受けの狭い隙間から無理矢理侵入してくる。
そしてそのまま私の枕元までウネウネと這ってきて
獣のような息づかいで仕事を始めるのだ。
私は固く目をつむり、ガタガタと震えながら
ジッと時間が過ぎるのを待つ。
ことを済ませたヤツは奇声をあげながら
体当たりで窓ガラスを叩き割って逃げていった。
枕元にはプレゼントの鼻毛カッターが
無造作に靴下の中に突っ込まれている。
部屋中にガラス片が散乱し、
サンタが這った跡はなぜか粘液でヌルヌルして
拭いてもなかなか取れない。
部屋の片づけと掃除の手間を考えると、
どう考えても割に合わない。
来年こそはサンタクロースが来ないことを
心の底から祈りつつ、
今日はこの辺で横になることにする。
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