オオクワガタ神の思し召しを追い風に、 一躍ときの人としてマスコミュニケーションから 引っ張りだことなるはずだった。 俗に言うクワガタンドリームの体現者として、 ワイドショーのコメンテーターなどを務めるつもりだった。 しかし、なんということだろう。 この休み中に獲れたオオクワガタは、すべてメス。 専門用語で言うところの、ザッツ・メスオールである。 そして本日は、とうとうオオクワガタどころか カナブン1匹捕まえられなかった。 どうやら確率変動期間は完全に終了したらしい。 あれほど後頭部に感じたオオクワガタ神の波動も、 いまではまったく感じない。 オオクワガタのメスには それほどの高値がつかないため、 これだけたくさんいても熟女ライスの代金が ギリギリ払えない程度の金額にしかならない。 残念ながらハイビジョンテレビや オシャレバイシクルは手放さざるを得ないだろう。 それにしても、一体どこでオオクワガタ神の 怒りに触れたのだろうか? 成り上がりを確信した私の態度が 傲慢に映ってしまったのなら、 この場を借りて反省の意を表したい。 いつの日か、また私の後頭部を あの波動が包み込む日が来ることを夢見ながら、 今日はこの辺で横になることにする。
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