家族そろって初日の出を拝むのがナッツ家の習わしだ。
今年も元日の朝、近所の小高い丘に行って日の出を待った。
フォーマルなウェアに身を包んだ私の横には、
失踪中の父の写真を抱えた母。
姉は嫁に行ってしまったので、
家族そろってと言ってもふたりだけだ。
6時30分を回ったころ、ようやくお日様が顔を出す。
ここで太陽に向かって、1年のテーマを絶叫するのも
ナッツ家の習わし。
私は声も枯れんばかりに叫んだ。
「2009年! エコ元年からナッツ元年へ!!」
石油資源からの脱却と、豆資源への移行は
人類の命運を握る壮大なプロジェクトだ。
立派に育った私の姿を見守る母の目は、
心なしか涙で潤んでいるように見えた。
来年こそは立派な私の姿を父にも見せてあげたい。
そんなことを考えながら、
今日はこの辺で横になることにする。
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