2009年6月19日金曜日

暗闇で光り、未来を照らす



 
駅前を歩いていると、女性に呼び止められた。

なんでも手相を勉強中だそうで、
武者修行的な意味合いで私の手相を見たいと言うのだ。
もちろん無償で。

これはラッキーだ。

私は喜び勇んで快諾し、左手を差し出した。
すると女性の顔がみるみる曇っていく。

彼女曰く、「生命線と頭脳線の交差したところから
尋常ではないお酢の臭いがする。
これは不幸の前兆で、このまま放っておいたら
何しろ死ぬだろう」と言うのだ。

これはたいへんだ。

ここで死んでは、いままで律儀に払ってきた
国民年金保険料が無駄になる。

それだけは避けたい。

なんとか死を回避する方法はないものか?
私は泣きながら女性にすがった。

すると女性は何やら緑色のお札的な物(写真)を取り出し、
「これを肌身離さず持ち歩くことでのみ
不幸を避けられるし、あと偏頭痛とかも治る」
と言うではないか。

助かった。死なずに済んだ。

私は言われるままに3480円を支払い、
お札的な物を手に入れた。

予定外の痛い出費ではあったが、
命あっての物種だ。

この程度のお金で生き長らえることができるのなら、
むしろ安いくらいである。

よし、ツイている。私はツイている。

お札的な物を、そっと懐に忍ばせ、
いまを生きていることを実感しつつ
今日はこの辺で横になることにする。


●残りの定額給付金…………2314円

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