2010年2月4日木曜日

1人前2800円

 
今週は雪が降ったこともあり、
ぐっと気温が冷え込んでいる。

こんなときは、やはり鍋だ。

鍋の余熱によって物理的に体温が上昇するだけでなく、
大人数でひとつの鍋を囲みながら談笑することで
心の隅々まで出汁が染み渡る。

しかし独り身の私は、
滅多なことでは鍋の機会に恵まれない。

ひとり鍋は具材のコストパフォーマンス的にも
非常に敷居が高いと言われている。

そこで、どうしても鍋が恋しくなったとき、
私は1枚の写真を懐から取り出す。

この写真は20年ほどまえ、
親戚のおばちゃんの最後の乳歯が抜けたお祝いに
鍋を囲んだときのものだ。

当時はまだ景気がよかった時代。
誰かの乳歯が抜けるたびに、
万単位の金が動いたとされている。

この写真を眺めるだけで、
あのときの思い出がよみがえり、心身が温まるのだ。

妄想内の鍋の締めを雑炊にするか、うどんにするか
決めかねながら、今日はこの辺で横になることにする。

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