限定焼酎"まるでナッツ"の購入が ボディーブローとなって私の懐を圧迫し、 この週末は飲まず食わずで過ごした。 さすがの私も、空腹で意識が朦朧としている。 いよいよもって生命の危機が迫っているようだ。 そして、なんだか妙な幻覚まで見えてきた。 これは死の間際、過去の記憶が 走馬燈のように脳裏を駆け巡るという 例のアレかもしれない。 若干画像が不鮮明である点は、 走馬燈故の画素的な問題ということでご容赦願いたい。 まず後頭部のあたりに映し出されたのは 3歳のころの記憶。 右が私、左は姉である。 一子相伝である落花生護身術は、 早い段階で継承者を決するべく 姉弟に直接対決を強いる。 私はこのときの"スイカの種丸飲み対決"を制し、 晴れて落花生護身術を受け継ぐことが決まったのだ。 ちなみに継承者争いに敗れた姉は 地下室に幽閉され、いまだに落花生を 袋に詰める毎日を送っているとか。 あるいは、落花生に関する記憶を消されて 嫁いでいったとの説も有力だ。 いずれにしろ私に真相は知らされない。 そういうシステムになっているのだ。 残酷な運命に翻弄された幼少期を呪いつつ、 明日の走馬燈まで横になることにする。
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