中高生のときの記憶はほとんどないし、 当時の写真もほとんど残っていない。 あのころは、 "カメラのファインダーに収められるということは 敏捷性が著しく欠如している証拠" という論調が主流だったため、 中高生は常に頭を小刻みに動かしていたのだ。 そして走馬燈もクライマックス。 これは私が成人式に向かうまえのひとコマだ。 20歳と言えば肉体的にはピークと言っても過言ではない。 常軌を逸した肩幅、現在とは比較にならない毛量、 泳いだ視線。 どれを取ってもヤングエナジーに満ちあふれている。 しかし技術的、精神的な要素も加味すれば、 現在の私のほうが虫取り人として充実しているという 自負もある。 虫取り人としての総合的なピークは、 むしろこれから迎えるはずであった。 だが、私の人生を振り返ると、 成人式以降はこれといったイベントがない。 走馬燈的に、もはや エンドロールが流れている段階だ。 私の頭頂部に"Fin"の文字が映し出されたとき、 やはり私は息絶えるということなのだろうか? いやだ。死にたくない。 しかしもう限界のようだ。 この世に多くの未練を残しつつ、 この辺で横になるk……
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