知り合いの社長に 珍しいカメを見せてもらった。 なんでも一部のセレブしか飼うことができない希少種で、 パリス・ヒルトンで言うところの キンカジュー的位置づけとされているらしい。 素人の私が見た限りではごくふつうのカメであるが、 「甲羅の模様がひとつ違えば、桁がひとつ変わる」 というのが爬虫類業界の常識なのだそうだ。 何はともあれカメは縁起物だ。 新年早々貴重なカメを拝めたことは、 必ずや私の寿命的なベクトルに追い風となって よい影響を及ぼすことだろう。 それにしてもエサのシラスを食べる姿は、 カメの種類に関わらず愛らしいものだ。 カメに貴賤なし。 私もペットショップで安いミドリガメでも 購入しようかという気持ちが頭をもたげてきた。 しかし我が家にはすでに河畑さんがいる。 ペット以上父親未満の存在にまで登り詰めた 河畑さんがいる限り、 カメが我が家の敷居をまたぐことはあり得ないのだ。 暖房で暖められた室内に適応し、 冬眠という習性から解脱したカメになり代わって、 今日はこの辺で横になることにする。
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