サンタクロースからもらった魚肉ソーセージも、 いまや風前の灯火。 そろそろ何らかの形で収入を得ないと、 いよいよ生命維持に支障を来すことになりそうだ。 そこで今日から、 交通整理のアルバイトを始めることにした。 鮮やかなイルミネーションで 自らのわがままボディーをライトアップすれば、 ドライバーの視線は私に釘づけ。 見られるほどに私は美しさを増していき、 さらにお給金までもらえるのだから こんな好待遇の仕事はない。 さらに、私が振るう誘導灯には 絶対の権力が宿っている。 信号よりも、標識よりも、 この私の指示こそが最優先事項なのだ。 ワーゲンのみの通行を許可したり、 ファミレスの駐車場にスクールバスを誘導し、 縦に3台並べて「ビンゴ!」と叫んだり、 道路交通法に縛られない私の次世代誘導は、 舗装道路上に革命をもたらした。 そう、いま私はアスファルトの帝王となったのだ。 しかし、早すぎる改革は 警備会社のキャパシティーを超越してしまったのか、 午前中の業務が終了した時点で解雇を宣告されてしまった。 結局お給金ももらえず終い。 いつの日か、私のみずみずしい感性を許容するべく 道交法が改善される日が来ることを祈りつつ、 今日はこの辺で横になることにする。
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