空腹でどうしようもなくなったとき、 私は近所の小学校へ行ってウサギのエサを分けてもらう。 私が小学生だったころはウサギのエサと言ったら 野菜の切れ端が中心だったが、 最近はウサギもなかなか贅沢だ。 人間の食事が欧米化するのに伴い、 アメリカナイズされたオートミール的なエサが ウサギの主食となりつつあるという話も 現実味を帯びてきている。 なかでも写真のエサは栄養価、風味、湿り気と どれを取っても申し分ない。 このハイクオリティーは、 人間としてのプライドを放棄するに 十分すぎる価値があるのだ。 そうは言っても、これは最後の手段。 ウサギに混じってエサをねだる中年男性の姿が 純心な小学生に与える影響の大きさを考えても、 1シーズンに1回が限度だろう。 エサをもらった後は、小学生といっしょに ウサギ小屋の掃除をした。 働かざる者、食うべからず。 豆食わざる者、寂しいウサギと同じ末路をたどる。 そんな教訓が小学生たちの 心に刻み込まれることを祈りつつ、 今日はこの辺で横になることにする。
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